メールマガジン
No.9 2008年2月5日発行
日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 第9号
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン
第9号 2008/2/5
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★
編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆第11回年次大会について
(日本ナレッジ・マネジメント学会 事務局)
◆e-Learning Conference 2007 Winter講演動画の配信について
(日本ナレッジ・マネジメント学会 事務局)
◆「中小企業の内部統制」セミナー開催のご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会 事務局)
[学会員からの寄稿、活動報告]
◆公開フォーラム
「グローバル競争化における知の創造と人材育成」参加報告
(日本ナレッジ・マネジメント学会 企業評価研究部会 松本優)
◆フォーラム雑感
(日本ナレッジ・マネジメント学会 専務理事 久米克彦)
[寄稿・転載記事]
◆経済産業新報社より「総務省の国際競争力強化策とは?」
(総務省 大臣官房審議官(情報通信政策担当)松井哲夫氏)
◆メルマガ「クリエイジ」より新刊・近刊ニュース
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◆第11回年次大会について
(日本ナレッジ・マネジメント学会 事務局)
来る平成20年3月29日(土)に、第11回目の年次大会を東京理科
大学神楽坂キャンパスにて以下のとおり開催いたします。会員各位
の積極的なご参加をお願い申し上げます。
会員の皆様には、近日中に年次大会申込用紙の発送をいたします。
住所を移された会員の方は、お早めに学会事務局までご連絡下さい。
1.開催日時 平成20年3月29日(土)9:30?17:00
2.会場 東京理科大学 神楽坂キャンパス1号館17階会議室
東京都新宿区神楽坂1-3
URL:http://www.sut.ac.jp/
3.テーマ Dynamic “Ba” for Creation of “Chi”
4.会費 大会参加費 会員無料、懇親会参加費3千円(予定)
5.当日のスケジュール
9:30- KM旗設置
会長挨拶
大会実行委員長挨拶 等
10:00-10:40 特別講演1「松下幸之助の思い出」
松下政経塾理事長兼塾長 関淳氏
10:40-11:20 特別講演2「(仮)知の創造と人材育成」
東京経済大学教授 植木英雄氏
11:20-12:00 特別講演3「デジタルと知の融合」
株式会社国際DIS研究所代表取締役 神内俊郎氏
12:00-13:00 休憩
13:00-13:30 会員総会
13:30-14:00 研究部会活動報告または事例発表
組織認識論研究部会
14:00-14:30 研究部会活動報告または事例発表
東海部会
14:30-15:00 2007年ドイツ及びフランスにおけるKM学会の活動報告
進 博夫 理事・国際部会長
15:00-15:30 コーヒーブレイク
15:30-16:30 新規研究部会活動計画報告(研究部会員勧誘用)
(京都部会、e-Learning研究部会、知の創造研究部会、多様性研究部会)
16:30-16:50 The Knowledge Forum 2008 in Tokyo計画について
16:50-17:00 閉会挨拶
17:15-19:00 懇親会(神楽坂キャンパス1号館17階会議室予定)
6.問合先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
TEL:03-3270-0020 E-Mail:kms@gc4.so-net.ne.jp
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◆e-Learning Conference 2007 Winter講演映像の配信について
(日本ナレッジ・マネジメント学会 事務局)
昨年12月6日-7日にかけて開催されました、NPO法人日本イーラ
ーニングコンソシアム主催「e-LearningConference2007Winter」の
講演映像が「eLC画像アーカイブセンター」にて公開されることと
なりました。
当学会からは森田理事長が「ナレッジマネジメントの現状と課題」
について講演させていただいております。
視聴を希望される方は、以下のURLより映像コンテンツへのリンク
をクリックしていただき、ログイン画面でID:user、Password:user
と入力して下さい。
・eLC画像アーカイブセンター
URL:http://www.elc.or.jp/archive/index.htm
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◆「中小企業の内部統制」セミナー開催のご案内
めまぐるしく変化する経営環境の中、激しい企業競争に勝ち抜い
ていくためには、経営全体の質を向上させることが不可欠です。
また、昨今の数々の偽装やクレーム隠し等のニュースに見られる
ように、1度の不誠実な行為が会社の存続に大きなダメージを与え
てしまいます。
中長期的に利益を確保し、会社を繁栄させていくためには、顧客
や社会から信頼される経営が必須といえます。
内部統制が信頼される経営のためになぜ必要なのか、中堅・中小
企業が内部統制を構築するためには、何がポイントとなるのか等に
ついてわかりやすく解説していきます
[おもな内容]
1.中小企業にとっての内部統制とは?
・内部統制に対する誤解。
・大企業の内部統制とは何が違うのか?
・なぜ内部統制が儲かる会社に必要なのか?
2.中堅・中小企業の内部統制評価の基準
・顧客や社会との良好な関係維持
・経営資源の確保・維持
・経営者、経営幹部、管理職及び社員各個人の能力向上と、
組織能力向上を目指す学習の仕組み
・経営管理の実践、改善
・知の経営の実現
日時:平成20年3月12日(水)14:00?16:00(13:30開場)
場所:三井住友海上 駿河台ビル別館B1大会議室
参加費:無料
定員:80名(1社2名様に限らせていただきます)
講師:高梨 智弘 氏
お申込:以下のURLより申込書をダウンロードしていただき、
必要事項をご記入のうえ、FAXにてお申込下さい。
http://www.kmsj.org/home/archive/20080312.pdf
申込締切:平成20年3月5日(水)
お問合せ先:
三井住友海上経営サポートセンター(担当:竹内、岡田、村上)
TEL:03-3259-6721
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◆公開フォーラム
「グローバル競争化における知の創造と人材育成」参加報告
(日本ナレッジ・マネジメント学会 企業評価研究部会 松本 優)
2007年12月22日(土)東京経済大学国分寺キャンパスで開催され
た、知の創造研究会主催、日本ナレッジ・マネジメント学会協賛の
公開フォーラム「グローバル競争下における知の創造と人材育成」
に参加しました。そのときの報告です。
日時:2007年12月22日(土)午後1:00-5:40
場所:東京経済大学国分寺キャンパス 6号館7階大会議室
主催:知の創造(組織学習・人材育成)研究会
協賛:日本ナレッジ・マネジメント学会
★フォーラムの概要
これはメインが知の創造(組織学習・人材育成)研究会(東京経済
大学植木英雄教授代表)が日本学術振興会から科学研究費助成金を
得て実施した研究プロジェクトの成果発表会で、それに華を添える
かたちで基調講演や事例発表、パネル・ディスカッションを行った
もの。また、この行事はわがKM学会が協賛し、森田理事長が来賓
として挨拶をされた。なお、出席者には、関西、中部からの研究者
もおり、企業人、市民等総勢100名を超す出席者があり、最後まで
熱心に聞き入っていた。
★研究プロジェクトメンバーは(敬称略50音順)
植木英雄(東京経済大学教授=代表)、植木真理子(京都産業大学
准教授)、齋藤雄志(専修大学教授)、宮下清(首都大学東京教授)
★セッションの内容
1.特別基調講演:“Advances in Knowledge Management”(ナレ
ッジ・ マネジメントの進歩)
講演者:Francis D. Tuggle氏(前アメリカン大学経営学部長、チャ
ップ マン大学教授, INSIGHT CONSULTING パートナー)
*海外から招聘した講師による特別基調講演は今回の米国側の調
査メンバーでもあるFrancis D. Tuggle(タグル)教授より上記テー
マでの講演。米国におけるクライスラーの販売会社のKM事例、経営
者にKMの価値を認めさせるため保守部品の管理でKM手法を使っ
た場合と使わないケースを実際にやらせてみて必要性を認めさせた
話等。
2.日本学術振興会・科学研究費助成成研究プロジェクトの研究成
果報告:「知の創造を促す組織学習と人材育成」
司会・討論者:馬越恵美子氏(桜美林大学教授・異文化経営学会会
長) 報告者:植木英雄氏、植木真理子氏、齋藤雄志氏、宮下清氏
*これが本日のメイン。馬越恵美子氏の司会で植木英雄氏と植木真
理子氏による研究成果の報告。それに対して馬越氏からの質問と評
価。研究メンバーの齋藤氏、宮下氏が補足するという形。
内容としては、日米の主要な自動車、情報機器企業28社を4年間実
態調査し、延べ200名を超える管理者とのインタビュー調査、75の
質問票に対する1106名からの回答結果を統計解析し、知の創造を促
進する要因を解明、その結果あるいは途中結果を報告してくれまし
た。
3.講演:「情報機器企業、自動車企業における知の創造活動の展
開」
講演? 堀越知一氏(富士通株式会社・渉外政策推進本部長)
講演? 阪口正坦氏(日本ヒューレット・パッカード株式会社・執行
役員HPサービス品質管理統括本部長)
講演? 久米克彦氏(スズキ株式会社常勤監査役,日本ナレッジ・
マネジメント学会専務理事)
*講演3つは調査対象企業の中からKM先進企業の富士通、日本
HP、スズキの3社より実践事例の発表。司会は斎藤氏。
富士通堀越氏は「富士通の目指すこと」と題して会社の方向性の話、
日本HPの阪口氏は「日本HPの顧客価値創造活動とサービス品質
」と題しサービス部門の具体的なKM活動の事例を紹介。
スズキの久米氏は「『中小企業』スズキの生き残りの知恵」題しユ
ニークな経営理念・戦略と活動状況や会社の持っている知恵(風土)
を紹介。
4.パネル・ディスカッション:「グローバル競争下における知の
創造と人材育成のあり方」
司 会:植木英雄氏
パネラー: 堀越知一氏、阪口正坦氏、久米克彦氏、宮下清氏
*パネル・ディスカッションでは、宮下教授から知の創造と人材育
成のあり方として、具体的な論点の問題提起があり、それに対応し
て、3社の事例の補足説明があった。
富士通からは、新たな職能の開発としてフィールドイノベータの育
成、知や場の共有の仕組みなど。日本HPからは、プロジェクトマ
ネジメント ラーニングコミュニティにおける経験共有の「場」に
ついて具体例か報告された。
スズキの久米氏は、トップ主導による現場主義の徹底と人材育成、
「経営者マニュアル」 (失敗から得た経営上の教訓の形式知化)、
企業文化の共有化等について具体例を報告された。
次いで、メンバー間のやりとり、会場との質疑の後、最後に司会の
植木氏より、明確な経営理念・ビジョンの共有化と人間味のある多
様性を尊重する企業文化、オープンなコミュニケーションの場づく
り等により、失敗から学ぶ組織学習と創造的な人材育成や「知の創
造」を促進させていくことの重要性が総括的にまとめられ、終了。
●感想
それぞれのセッションとも非常に興味深いためになる内容でした。
内容については紙面の都合であまり紹介できませんが、その中で
個人的に印象に残った(あるいはおもしろかった)のは、
*基調講演のタグル氏の話の中で暗黙知、形式知の他に第三の
知識形式があるという話で、それはコンピュータの中にあるという
ことだったのでWeb上で形成される集合知(智)をイメージした。
*もうひとつは優れたイノベーションはエンジニアからではなく、
むしろ組織内外のエンドユーザーからもたらされていることが多い
ことがわかった。だから企業は、現場をサポートするKMポータルを
設計してエンジニアとエンドユーザーが出会えるようにする必要が
ある、という話。なるほどと思った。
*メインの研究成果の報告は大変有益なもので、事前の研究で導
いたKM理論(研究仮説)が調査結果の分析で実証されていた。
その内容については3月29日のKM学会年次大会(場所:東京理科大)
にて植木教授が特別講演「「知の創造と人材育成」(仮題)」で
さらに詳しくお話しされる予定なので、そちらをお楽しみに(ぜひ
ご参加いただき直接聞いてください)ということでここでは触れな
いでおきます。
さわりでない部分の話では調査データを見せられ素人の私にも理解
でき面白かったこととして、日米比較では平均値で見ると両者には
ほぼ相関があったが、自動車会社も情報機器会社ともアメリカのほ
うが若干意識 (KMは役に立つからやるべきだという意識) は高いが
実態は低い(日本のほうが高い、効果を挙げている)という結果が出
ていた。つまりKMに対する意識は高いのだが現実には(現場は)それ
ほどやってない。一方日本ではKMについての意識はあまり高くない
のだが意識しないで知らず知らずのうちに現場では社員の英知を結
集して(業務改善・改革を)やっているということですかね。(^_^)
*企業の事例は夫々素晴しかったが筆者はスズキ(株)のお話が
一番印象に残った。
生き残りの知恵として?大企業にはならない、中小企業のままでい
よう。?トップになれる国に進出しようということでインドに進出
してトップになった。?徹底した現場主義と人材育成に力を入れて
いる点。トップの率先垂範現場指導、スピード意思決定。ベンチマ
ークの活用。方針変更・朝令暮改も大いに結構。などすばらしいと
思った。(スズキはでかくならないからこそ会社も車も賢くて小回
りが利くのですね(^_^))
*パネルでは失敗に学ぶことが大切で、失敗事例の共有の場(仕組
み、風土)作りが大切だという意見で盛り上がっていたが共感。
*終了後に行われた懇親会(情報交換の場)もいろいろな人と話
せ、知り合いになれて有益だった。
●この後に講師の久米氏から寄せられた「フォーラム雑感」の記
事があります。その中にスズキにおける「経営の問題意識の共有」
についても書かれており参考になります。
なお、KM学会で新たに「知の創造」研究部会が創設されます。
(研究部会長:植木英雄教授) ご期待ください。(以上松本)
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◆フォーラム雑感
(日本ナレッジ・マネジメント学会 専務理事 久米克彦)
1.企業KMは経営の問題意識の共有から
12月22日に東京経済大学で行われたフォーラムにパネラーとして
参加した。テーマは「グローバル競争化における知の創造と人材育
成」であり、日本ナレッジ・マネジメント学会も協賛する形で森田
理事長以下数名が参加したものである。小生は5月に東京経済大学
の植木教授の依頼で「スズキの生き残りの知恵」について講演した。
いわばそのまとめ版みたいな形で再度フォーラムに参加を頼まれた。
小生はスズキ?に監査役として職を食み、学会の専務理事に名を
連ねているものであるが、どちらもどれだけの実力があるか聴かれ
ると、忸怩たる思いに身を縮めるしかない。しかし「門前の小僧」
の例えもあり毎日スズキの経営トップの近くでうろうろしていると
(言うまでもないが監査役は取締役の経営行為にチェックをかける
のが主な仕事である。)、自然にスズキの経営哲学を学ばされてい
る自分を時々発見するので面白い。「面白い」というのは、大変い
い加減で評論家的な表現である。この「評論家的」というのがスズ
キでは最も嫌われ軽蔑される。なぜなら言うだけで自ら責任を持っ
て実践しない、という意味だからである。一般的に、ともすると監
査役の毎日が多分その様に見られかねない。だから自ら問題を発見
すべく現場を歩き回ることになる。
ところでスズキでは、経営トップから具体的な一つ一つの事例に
ついて「これででいいのか」と、役員昼食会など非公式な場や取締
役会など公式な場で各役員が具体的課題に対する対応を問われて議
論をする。そうしている間に、ある時トップの問題意識が理解出来
て、時々愕然となることがある。
しかしこの「問題意識の共有化」が来る日も来る日も行われてい
る間に、不思議にも何の問題意識すらなかった自分の中に「そうか、
経営者の意識というのはこういうことなのか」という理解が生まれ
てくるから面白いのである。つまり監査役という立場で極めて冷静
に見ているはずの自分がいつの間にかその中に取り込まれているか
ら面白い。こうしたトップの意識が理解されると、別の課題にも応
用ができる。と思って安心していると裏切られることもある。更に
もう一段と深い考えがあって結論が180度違ってくる。そうは問
屋が卸さない、というわけだ。
●この続きは以下の学会ホームページに全文記載しましたので
そちらでお読みください。
URL:http://www.kmsj.org/home/20071222.html
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◆経済産業新報社より「総務省の国際競争力強化策とは?」
チャイナモバイルが世界一(37兆円)
日本の内向き脱却へ
ユビキタス特区でICT産業を倍増
(総務省 大臣官房審議官(情報通信政策担当)松井哲夫氏)
日本のICT(情報通信)産業は、かつて(1980年代)はものづ
くりの技術・製品で世界をリードする有力なプレーヤーと見られて
いました。しかし今は液晶・PDPといったフラットパネルやバッテ
リーなどの部材や製造装置などはまだ強いものの、ソフトウェアや
サービスは言うに及ばず、機器の完成品でもすっかり存在感が薄れ
ています。
よく例に出されるように、携帯電話やパソコンでは日本メーカー
の売上高を全部合わせても海外主要メーカー1社にかなわないとい
う状況です。これまではそこそこ規模も大きい日本市場に依存して
なんとか生きてこられたのですが、技術レベルは高いといってもビ
ジネスとしては海外で通用していません。日本の市場は成熟し、人
口も次第に減少し、大きな成長が見込めない一方で、中国はじめ海
外の市場は飛躍的に発展しています。
最近驚いたのは、時価総額でみるとICT企業では中国のチャイ
ナモバイル(37兆円)がNTTドコモ(8兆円)はおろか、ATT(25
兆円)やグーグル(23兆円)やマイクロソフト(35兆円)まで抜い
て世界一になったということです。「日本の市場はハイエンド(高
級品)なので安泰だ」などと思っていると、世界の競争から取り残
されかねないのみならず、M&Aでも席巻されかねません。
日本のICT企業も世界のこうした大きな変化を認識して、「内
向き志向」を脱却し、世界市場に出ていく努力が必要です。
政府としても、同様に危機意識を持ちながら政策を展開する必要
があると考えています。そこで総務省は民間とともに「ICT国際
競争力強化懇談会」を開催し、昨年4月に報告書をまとめました。
「今後2年間の強化期間でICT産業をグローバルな視点でもう一
度強くしていく」、「情報通信のGDPを倍増する」といった目標
を掲げています。
総務省としては、通信・放送分野の制度改革に取り組むとともに、
日本の強みを生かした国際展開を促進する施策を推進します。具体
的には、まず「ユビキタス特区」という制度を設け、世界最先端の
情報通信サービスを開発し、実証試験を行うことにしています。空
き周波数帯が使いやすい北海道や沖縄や、研究機関が集まっている
地域を想定し、昨年秋にプロジェクトを公募したところ、百数十件
の提案がありました。 絞り込みをして1月中にも特区を創設し、
世界で通用するビジネスの構築をめざします。
また、国際標準を決める国際電気通信連合(ITU)において、
重要なスタディグループの議長を日本人が務めることになりました。
こうした国際標準についても、政府としてきちんと対応していかな
ければなりません。
日本が強いと思われる“コンテンツ”も、意外と輸出はされてい
ません。むしろ韓国などアジアの国々が頑張っています。映像の国
際放送などを通じて日本の文化をもっと海外に広めるとともに、コ
ンテンツの流通促進にも力を入れることにしています。
繰り返しますが、海外のICT産業の市場は急速に拡大し、競争
相手もそれとともに急成長しています。それに対してもっと危機意
識を持たなければなりません。総務省としても、積極的な国際競争
力強化への政策展開をしていきます。
<略歴>東大法卒、昭和53年(1978年)通産省入省、情報政策課長、
経済産業政策課長、九州経済産業局長などを経て、平成19年(2007
年)7月より現職。
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◆新刊・近刊ニュース「クリエイジ」2008年1月30日より
人材育成関連書籍リストです。
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1人生で成功するには(成功のための方程式 能力 熱意 考え方)
2ビジネスで成功するには(情熱 利益 願望 誠実さ 真の強さ
創意工夫 積極志向 決してあきらめない)
シンクロニシティ?未来をつくるリーダーシップ
ジョセフ・ジャウォースキー著 野津 智子訳 2007年10月
英治出版 B6判 334頁 価格:1,890円(税込)
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4862760120
アメリカ史に残る汚職事件「ウォーターゲート事件」に直面し、
「リーダー」という存在に不信感を募らせた弁護士ジョセフ。
彼は、「真のリーダーとは何か」を求めて旅へ出る。哲学者、
物理学者、経営者など、さまざまな先導者たちと出会った彼は、
新たな境地を見出していく。「サーバント・リーダーシップ」
「ダイアローグ」「つながり合う世界」…。あるべきリーダー
シップの姿が浮かび上がる。
なぜ真のリーダーがいないのか?伝説の経営者が語るトップの条件
リー・アイアコッカ著 鈴木 主税訳 2007年10月
ダイヤモンド社 B6判 288頁 価格:1,890円(税込)
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指導者に必要な資質とはなにか?フォード社での成功と突然の
解雇、クライスラー社の再建という劇的人生を経験してきた
カリスマ経営者が、政界、経済界の実名をあげながら、リーダー
シップの本質を痛快に語る。
コーチングの神様が教える「できる人」の法則
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極度の負けず嫌い、人の話を聞かない、部下をえこひいきする、
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B6判 235頁 価格:1,680円(税込)
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第1部 人材育成への問題提起(求められる人材:「経営職」
人材育成の現状と新たな取り組み)
第2部 人材育成の目的と目指すべき方向(人材育成の目的は
企業の価値を高めること 人材育成には組織育成が不可欠)
第3部 経営職人材の育成(経営職人材の選定とランゲージ
経営職育成プログラムの開発と運営 人を活かす経営の実現に
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編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田隆夫)