No.96 2015年10月20日発行

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   日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
   第96号  2015/10/20
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 編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目 次

◆巻頭言◆アウトカム経済の時代 その3
◆本学会主催国際シンポジュウム「インタラクティブ・コミュニケーション
 時代における組織知の形成」開催のお知らせ
◆「実践ナレッジ・イノベーション研究部会」発足へ
◆知の創造研究部会(第34回)11月13日開催のご案内
◆経営関連学会協議会第8回シンポジウム開催のご案内
◆場の研究所が「共存在企業研究会」を開催
◆Knowledge Management Global Network(KMGN)加盟報告について
◆KMグローバルネットワークとシンガポールKM大会での議論
◆次回年次大会テーマ案“アウトカム経済”について
◆学会誌『ナレッジ・マネジメント研究』第15号の投稿募集について

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◆巻頭言◆アウトカム経済の時代 その3
 今号の巻頭言は、引き続き本学会専務理事の山崎秀夫氏にお願いしました。
「アウトカム経済の時代」その三回目です。ぜひお読みください。

●詳細は⇒ http://www.kmsj.org/archive/magazine96_1.pdf

 

◆本学会主催国際シンポジュウム「インタラクティブ・コミュニケーション
時代における組織知の形成」開催のお知らせ
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)

 前号でもお伝えした、本学会と早稲田大学知的資本研究会、WICIジャパンが
共催する秋の国際シンポジウムの概要がまとまりました。

 今年のテーマは「インタラクティブコミュニケーション時代における組織知
の形成」です。21世紀に入ってもなお、経済の発展段階を異にした社会が併存
し、共存しなければならない時代にあり、「国やその連合体、地域社会やコミ
ュニティー、さらにはそれらを構成する企業とそのステークホルダーといった
各組織は、必要な知識をどのように共有し、新たな知の創造に繋げていくのか
が、いま問われ始めている」という問題意識に立ち、日本、欧州、アジアの研
究者が、ラウンドテーブル方式の開場で、徹底討論します。

 詳しくは下記をご覧ください

●詳細は⇒ http://www.kmsj.org/archive/magazine96_2.pdf

 

◆「実践ナレッジ・イノベーション研究部会」発足へ
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)

 今年12月に新たな研究部会が発足することが9月の理事会で決まりました。
名称は「実践ナレッジ・イノベーション研究部会」、部会長は廣瀬文乃一橋大学
特任講師です。
 本学会ではこれまで「組織変革実践研究部会(部会長高山千弘理事)、「組
織知の形成・持続研究部会」(同)と会員を少数に限定した二つの研究部会を
開催してきていますが、この過程でSECIモデルの有効性に対する認識が共通の
ものになりつつあります。そこで新研究部会では、新規会員や広く一般会員を
対象に研究活動範囲を広げるとともに、SECIモデルを通したイノベーションの
研究を通して、学界のネットワークを広げることを目指しています。
 12月22日(火)に東京・神田の一橋講堂特別会議室にてプレセッションを
開催します。詳細は下記をご覧ください。

●詳細は⇒ http://www.kmsj.org/archive/magazine96_3.pdf

 

◆知の創造研究部会(第34回)11月13日開催のご案内
(知の創造研究部会長 植木英雄)

 秋晴れの気持ちの良い季節になりました。
 知の創造研究部会(第34回)を11月13日(金)夜6時?大手町ビル会議室で
下記の通り開催します。

 今回は、お二人の部会員に下記のテーマで研究成果の一端を発表して頂きます。

第1報告:(株)クーロンヌジャポン社長の田島浩太 氏に知識創造理論を実践
に応用された研究発表をして頂きます。

題2報告:金沢工業大学の加藤鴻介教授に生産計画知の創造についてカナダで
の生産管理学会報告を踏まえて研究発表をして頂きます。
 納期,コスト,品質,顧客満足,財務の各KPIを用いて経営的な総合判断に
基づく生産計画の作成を全体最適の視座から報告されます。
 終了後に同会場で懇親会も行いますので、奮ってご参集下さい。
 
【第34回知の創造研究部会のプログラム】
日時:2015年11月13日(金)夜6時?8:30
場所:大手町ビル533号室(東経大サテライトオフィス)

報告者・テーマ
1.田島浩太 氏 (株)クーロンヌジャポン社長・法政大学大学院政策創造研究科
「多店舗展開を進める製造・販売業における店長の成功阻害要因の研究?知識
創造理論を用いた製パン業の事例分析?」

2.加藤鴻介教授 金沢工業大学 情報フロンティア学部 経営情報学科大学院
ビジネスアーキテクト専攻
 「生産計画知の創造?バランスドKPIによる例外要求対応時の組織知?」

参加費:千円(資料代等、軽食・各種飲み物付懇親会費を含む)

申込み先:植木部会長までメールで下記のフォーマットで
ご連絡願います。h-21ueki@tku.ac.jp

【第34回(11月13日)研究部会参加申し込みフォーマット】
ご氏名:
ご所属:
連絡先:

 多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

 

◆経営関連学会協議会主催シンポジウムのご案内
(本学会理事・経営関連学会協議会 副理事長 植木英雄)

 この度、本学会を含む経営、商学、会計、情報の4分野59の学会が加盟して
いる経営関連学会協議会では、11月22日(日)明治大学グローバルフロントに
おいて、下記の通り第8回シンポジウムを開催いたします。

テーマ:「新ICT時代の企業と社会の価値共創を考える」

 最近ドイツのVW始め企業の不祥事が内外で頻発しております。
「企業と社会の価値共創」の実践課題に関する今回の講演と産学間の討論を
する対話の場は、まさに企業の実務家と研究者が実践的、理論的にこれからの
企業と社会の関係性の深化を伴うパラダイムシフトのモデルを考察し構築する
良い契機となります。

 今日、六つの資本要素を包含した統合報告のフレームワークを再検討して、
グローバルなデファクトスタンダードとして有効な統合報告の指針を日本から
世界に発信していく意義が高まっております。このような21世紀の社会的な要
請を踏まえた観点から本シンポジウムの企画が構想されました。

シンポジウム案内ポスターは以下のURLよりダウンロードできます。
●ポスターpdf⇒http://www.jfmra.org/doc/sympo2015.pdf

日時:2015年11月22日(日) 午後2時10分?午後5時45分
会場:明治大学 グローバル・フロント1階 グローバル・ホール
(参加費無料)http://www.meiji.ac.jp/cip/map/

後援:経済産業省、WICIジャパン、日本IR協議会

【プログラム】
開会挨拶:風間信隆 経営関連学会協議会理事長・明治大学教授
総合司会:植木英雄 経営関連学会協議会副理事長・東京経済大学教授

基調講演:知的資本 社会関係性資本等の新たな資本要素に基づく
       統合報告書の意義と課題
 WICIジャパン上級顧問、日本ナレッジ・マネジメント学会理事長
 花堂靖仁氏
 
実践事例の講演:
? 共有価値の創造と発信性で社会関係性を深化させる競争戦略?伊藤園
  他の事例を中心に?
 (株)伊藤園常務執行役員、CSR推進部長 笹谷秀光氏

? オムロンの企業価値向上の取り組み?企業理念経営の実践とエンゲージ
     メントの融合の観点から?
 オムロン(株) 執行役員常務 グローバルIR・コーポレートコミュニケーション
     本部長 安藤 聡 氏

討論者:熊倉久雄氏 スリーエム ジャパン(株)情報システム本部マネジャー

パネルディスカッション: 3名の講師と討論者の討論後に参加者との質疑・全体
討論を実施します。

参加申込先:t-ikeda@cuc.ac.jp
     (池田武俊 千葉商科大学准教授・協議会理事長補佐)

 早めにお席を確保しますため、会場、資料の準備上氏名、ご所属、本学会名
を明記して必ずメールで申込みをお願いします。
 多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

 

◆場の研究所が「共存在企業研究会」を開催
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)

 NPO法人 場の研究所は、日本ナレッジ・マネジメント学会の後援で、12月
12日(土)に「共存在企業研究会」を開催します。これは、場の研究所を設立
した清水博東大名誉教授が提唱する「共存在」の哲学に基づいて、新しい時代
の企業経営のあり方を探る研究会。株式会社エーザイが協賛している。

 詳しくは以下のURLをご覧ください。

●詳細は⇒ http://www.kmsj.org/archive/magazine96_4.pdf

 

◆Knowledge Management Global Network(KMGN)加盟報告について
(日本ナレッジ・マネジメント学会副理事長 久米克彦)

 7月の当学会理事会の決定に基づき、9月2日及び3日にシンガポールにて開催
されたKnowledge Management Global Network(以下KMGN)の会合に出席し、
KMGNへの加盟を行いましたのでご報告致します。

1.当学会からの出席者:
 花堂靖仁理事長、久米克彦副理事長及び山崎秀夫専務理事の三名

2.場所:
 シンガポール

3.KMGN加盟団体:
 <当初メンバー>4ヶ国4団体 2014年5月設立
 タイ:Innnovation and Knowledge Management(iKlub)
 オーストラリア:ACT Knowledge Managenent Forum Incorporated(actKM)
 香港:Honk Kong Knowledge Management  Socity(HKKMS)
 シンガポール:Information and Knowledge Management Society(iKMS)
 <今回加盟メンバー>5ヶ国5団体
 日本:Knowledge Management Society of Japan(KMSJ)
 インド:LASSIE Society
 フランス:Club Gestion des Connaissance
 ロシア:Russian Knowledge Management Society
 アメリカ:The International Institutet for Knowledge and Innovation(I2KI)

4.概要:
 9月2日 Proposed Strategy及びCollaborationのあり方について、特にKMGN
     としての共通の目的、共通のプラットフォーム、共通の戦略をどう
     するかについて議論がなされた。(香港及びフランスは責任者多忙
     のため欠席)
 9月3日 前日の議論を踏まえMemorandum of Understanding(以下MOU)の
     署名が行われた。当初2014年5月にKMGNがタイとシンガポールを中
     心として4団体にて発足、今回はこれに当学会を含めた5団体が追加
     的に加わり、2014年5月締結のMOUを改めて承認した形で、最終的に
     9団体の署名によってアライアンスが合意された。
     このMOUは定義、目的、協力と限定、共通戦略、知的財産の権利に
     ついての規定から成り、加盟団体は共同戦略に基づき、KMの知識、
     経験、革新的なアイディアを共有するため相互に協力しようという
     ものである。                以上(文責 久米)

 

◆KMグローバルネットワークとシンガポールKM大会での議論
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事 山崎 秀夫)

1、機械の知か人の知かの議論とナレッジマネジメントの危機
 シンガポールKM大会の基調講演は「ビッグデータは友か幻想か敵か?」
その翌週の台湾も「ビッグデータ」がテーマ
 ナレッジシェアリングの提唱者である米国トーマス・ダベンポートらが「ビ
ッグデータ」を支持し、宗旨替えした。その影響などでナレッジマネジメント
の死が語られ始めた。ビッグデータ運動は嘗てのKM運動を彷彿とさせる。相対
的にKMは見放されている。
 ポラニーのパラドックス、DIKWモデルとナレッジマネジメントなど

2、ナレッジマネジメントの再発明の提唱
シンガポールなどが提唱、KMは大きく見直す時に来ている。

3、発展途上国では説得力があるKM、一方先進国では停滞気味
シンガポール、インド、タイ、ロシアなどではまだまだ従来型KMは活発。

以上

 

◆次回年次大会テーマ案“アウトカム経済”について
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事 山崎 秀夫)

 アウトカム経済は「モノ支配論理からサービス支配論理への移行」「モノの
稼働結果に対して支払う経済」などと定義されています。モノのインターネッ
トなど富士通総研の日経新聞での連載のように単なるプロダクションやビジネ
スモデルの変更だけでは期待されているような産業革命にはならないと思われ
る故、KMSJでは以下のようなもっと大きな視野で議論すべきと考えます。

1、サービス実現の主体としてAI化する機械と人の役割の議論…ビジネスモデ
ル論(ソフトウエアエンジニア育成、ロボット化、プラットフォームなど)
2、ワークスタイル、働き方の議論…シェアーの経済とオンデマンド経済、
ワークスタイル、組織論、プロ経営者論、ライフスタイル
3、3Dプリンターとモノ作り倶楽部(施設)…創造の経済の議論、フリーラ
ンサー、ミニ企業家
4、あたかも生きているかのような振る舞い(ユーザーインターフェイス)
…宗教論
5、経済成長の議論

以上

 

◆学会誌『ナレッジ・マネジメント研究』第15号の投稿募集
『ナレッジ・マネジメント研究』 編集委員長 植木英雄

 学会誌『ナレッジ・マネジメント研究』第15号の投稿(論文および研究ノー
ト)を募集いたします。投稿規程と執筆要項(学会ホームページリンク先に掲
載)に基づき、2015年10月31日(土)までに投稿原稿とメディアを本学会事務
局 学会誌編集委員会宛てに送付してください。

 なお、投稿を希望される方は、投稿の意思と題名を編集委員長まで事前に
メールでお知らせ願います。 (編集計画の参考にさせていただきます。)
 会員の皆さんの奮っての投稿をお待ちしております。

『ナレッジ・マネジメント研究』投稿規定
http://www.kmsj.org/news/nenpou_kitei.pdf
『ナレッジ・マネジメント研究』執筆要項
http://www.kmsj.org/news/nenpou_youkou.pdf


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<編集後記>
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以下のアドレスにお願いします。          (編集長 松本 優)

学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田 隆夫)
問合先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
TEL:03-3270-0020 E-Mail:kms@gc4.so-net.ne.jp