日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 第28号
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日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン
第28号 2009/11/16
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編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
□ 目次
[学会からのお知らせ]
◆知的資産経営国際ワークショップ開催のご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)
◆“企業ナビ セミナーシリーズ”開催のご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)
◆ナレッジ・マネジメント関連書籍のご紹介
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)
[転載記事]
◆メルマガ「クリエイジ」第272号 2009年11月2日より
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◆知的資産経営国際ワークショップ開催のご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)
来る11月19日(木)、早稲田大学小野記念講堂にて知的資産経営
に関する国際ワークショップを開催することとなりました。平日の
開催になりますが、充実した内容にすべく準備しておりますので、
ふるってご参加頂けますようお願い申し上げます。
グローバル経済化、知識経済化を迎えた世界経済においては、持
続的な競争力、差別化の源泉となる知的資産を正しく認識し、相互
に組み合わせ、活用する知的資産経営を実践することが重要である。
本カンファレンスにおいては、これら知的資産を活用し、その潜在
力を現実のものとする方策、つまり、そこから目に見える価値のあ
るものにつなげていく方策について、特に海外の事例を取り上げる
ことで、我が国企業の戦略への示唆、ひいては、世界経済発展に向
け、異なる知的資産を有する各国、各企業同士相互補完的なあり方
に係る提言を行うこととする。
特に、欧州の経験による知見を取り上げることで、今後の活動にむ
けた具体的な示唆を与え、直接的に企業行動に結びつくことが期待
できる。その結果、競争力のある組織のあり方、また、人的資産へ
の適切かつ、的確な施策の遂行の発展、イノベーションを支援する
外部とのコミュニケーションの質的向上を目指すものである。
タイトル:「知的資産経営国際ワークショップ
-イノベーションを生み出す組織と人材-」
日時:11月19日(木) 13:00-17:00
会場:早稲田大学小野記念講堂(http://www.waseda.jp/jp/culture/map.html)
対象:企業経営者、企業支援者、企業評価者、研究者、中央・地方政策当局等
定員:200人(申込先着順)
主催:日本ナレッジ・マネジメント学会、WICI Japan、早稲田大学知的資本研究会
共催:日本貿易研修センター
後援:経済産業省
受講料:無料
申込:日本ナレッジ・マネジメント学会事務局へ
1.会員の種別(個人・法人)
2.氏名
3.所属先を記したメールで申し込んでください。
申込先E-Mailアドレスは kms@gc4.so-net.ne.jp です。
その際、申込メールの件名は「11.19国際WS参加申込」として下さい。
折り返し受講確認のメールをお送りしますので、印刷して頂いた上
当日の会場受付にて掲示して下さい。
なお、今回は先着順になっております。他の主催、共催団体からも
同時に募集しますので、お早目にお申し込みください。
3.プログラム:
知的資産経営国際ワークショップ - インベーションを生み出す組織と人材 -
使用言語:英語
時 間 内 容 (敬称略)
13:00 はじめに
開会趣旨 (早稲田大学教授 花堂靖仁)
13:05 – 13:40 基調講演?
知的資産が企業経営に与えるインパクト – 変革を生み出すものは何か
講師:パトリック・サリバン、ICMグループ設立者
討論者: 森田松太郎、日本ナレッジ・マネジメント学会理事長
13:40 – 14:10 基調講演?
知的資本をどう評価し、どのように活かし、伝えるか
講師:レイフ・エドヴィンソン、ルンド大学教授
討論者:東條吉朗、経済産業省
14:10 – 14:45 ケース?
イノベーションへの挑戦をどう評価し、伝えるか ? 製薬業界におけるKPIから考える
講師:三代 まり子、WICI Japan, KPI 検討委員会委員長
討論者:花堂靖仁、早稲田大学教授
14:45 – 14:55 Break
14:55 – 15:35 ケース?
イノベーションの現場 Future Center の試み
オランダのケース: ハンク・クネ
日本のケース:野村恭彦、富士ゼロックス
15;35 – 16:00 ケース?
組織における知的資産の体系化にむけた課題(計測と報告)
講師: ボンフォール、パリ第11大学教授
討論者: 吉本 豊、経済産業省
16:00 – 16:55 総括
イノベーションを支える知的資産経営展開の要件
-人的要因、組織的施策、協業をささえるコミュニーションとその展開
パネリスト: 各講師
モデレータ: 住田孝之、JMCブラッセル所長
16:55 – 17:00 おわりに
・終了後の報告等は、経済産業省が運用する知的資産経営ホームページにて行います
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◆―ビジネス直結 企業の緊急課題解決と見える化術
“企業ナビ セミナーシリーズ”開催のご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)
景気後退、需要落ち込みなど日本経済の深刻化が進むなか、日本
再生の鍵は、企業の業績回復にあります。本シリーズでは、個々企
業の抱える緊急課題解決の場ならびに未来を拓くヒントになるよう
それぞれ第一人者に、“企業の経営見える化”ならびに具体的な
“仕事の見える化”をキーテーマとして今後の方向性を示唆して
いただきます。
主 催:FujiSankei Business-i.
協 力:日本イーラーニングコンソシアム/CRM協議会/
日本ナレッジ・マネジメント学会/リスクマネジメント協会
開催期間:2009年12月7日(月)-2010年2月24日(水)18:00-19:30
会 場:大手町・産経新聞社内会議室
聴 講 料:4回連続聴講 20,000円(1回聴講は、各6,000円)
※同じ社内であれば毎回聴講者が代わっても連続聴講とします。
定 員:
セミナーシリーズ?各テーマ先着40名
セミナーシリーズ?各テーマ先着30名
講演テーマ:セミナーシリーズI
第1回 12月7日(月)危機管理
「危機管理と明日の企業経営」
白井 邦芳(リスクマネジメント協会 評議員)
第2回 12月8日(火)知識共有・情報共有
「戦略的企業経営へ向けてのナレッジマネジメントの推進」
森田 松太郎(日本ナレッジ・マネジメント学会 理事長)
第3回 12月11日(金)顧客管理
「利益を生み出すCRM-今、なぜ顧客中心主義経営が必要か!」
藤枝 純教(CRM協議会 理事長)
第4回 12月16日(水)人材育成・人材教育
「実務に役立つ人材育成論とe-ラーニングを超えるe-ラーニング2,0」
小松 秀圀(特定営利活動法人 日本イーラーニングコンソシアム 会長)
講演テーマ:セミナーシリーズII
第1回 1月12日(火)
「戦略・マネジメント・現場を統合する“可視化経営”とは」
第2回 1月21日(木)
「未来の見える化-独自領域をつくる“事業ドメイン”策定」
第3回 1月27日(水)
「営業の見える化-売るための“営業プロセス”構築」
第4回 2月3日(水)
「顧客の見える化-顧客対応力を高める“判断基準と市場ニーズ”収集」
第5回 2月10日(水)
「人材の見える化-頭で働く時代の“頭脳工場”の生産性向上
第6回 2月24日(水)
「“経営コクピット”を構築するIT活用手法」
株式会社 NIコンサルティング 代表取締役社長 長尾 一洋
各セミナーの詳しい内容はこちら
http://www.business-i.jp/corp/kigyo_navi.html
お申し込み方法
・こちらから申込書をダウンロードして、指定事項ご記入のうえFAXください。
http://www.business-i.jp/corp/img/kigyo-navi/navi_application.pdf
お問合せ フジサンケイビジネスアイ(日本工業新聞新社)販売推進本部
担当=小池、大矢
TEL:03-3273-6155
FAX:03-3231-4838
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◆ナレッジ・マネジメント関連書籍のご紹介
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)
タイトル:「裏方ほどおいしい仕事はない!」
―肩書きより10倍役立つ「事務局力」実践講座
著 者:野村恭彦(富士ゼロックスKDIシニアマネジャー)
出 版 社:プレジデント社
http://www.president.co.jp/book/item/322/1919-2/
本書の核となるアイデアは、これまでのナレッジとイノベーション
の研究と実践の成果に基づいた、「ワークスタイルを目標達成型か
ら知識創造型に変えることで、権限がなくても会社を動かすことが
できる」、というものです。これまでの知識経営関連の本は、経営
者目線、企業改革者目線で書かれているものが多かったのですが、
本書では、若手社員が自分自身のワークスタイルを変えることで、
社会を変えられるという有力感(無力感の対語)を得てもらいたい
と思っています。
できる限り、専門家ではない人たちにとっても、知識経営、ナレッ
ジワーカー、イノベーション・プロセスの概念を自然に理解できる
よう、こういった単語を一切使わずに、平易に書いたつもりです。
まだまだ至らぬところも多いかと思いますが、ぜひ手に取っていた
だき、率直なご感想やコメントをいただければと思います。
『裏方ほど!』のブログも続けておりますので、こちらもご覧にな
ってみてください。http://ameblo.jp/glocom/
よろしくお願いいたします。
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◆メルマガ「クリエイジ」第272号 2009年11月2日より
1.ビジネス書「ものつくり敗戦」書評
[編集後記]
1.ビジネス書「ものつくり敗戦」書評 遠藤幸彦
○「ものつくり敗戦-「匠の呪縛」が日本を衰退させる」
日経プレミアシリーズ 36
木村 英紀著 2009年3月 日本経済新聞出版社 価格:893円(税込)
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4532260361
数年前に自宅を新築した際に、見積もりを見て驚いた記憶がある。
工賃とか労働費という項目は一切なく、部材の単価と量が記されている
だけだった。その単価に取り付け費用などの職人さんの労働コストが
含まれているのだ。そのため、照明器具などの単価は、いわゆる
カタログ正価であり、量販店などで見る価格の数倍となっている。
推測だが、独立に労働コストを計上すると、安くしろといった要求が
施主から出やすいからだろう。
「日本の力はものづくり」といった主張がよくなされる。批判を受け付け
ないような雰囲気そのものもうさんくさいが、より大きな問題は、この
見積書に象徴的に現れている、人間の知恵や労働の価値の相対的
な軽視である。
本書は、この「ものつくり」重視論の陥穽を、専門の制御工学的な
視点から指摘したものである。具体的に我が国は、理論化、システム化、
ソフトウェア化に弱いと指摘している。そしてそのことがもたらす帰結は、
戦艦大和に頼った旧日本軍同様、「敗戦」であるという。
著者は、エンジニアリングには理論は必要ないという主張に、大学
の内外で何度も出会ったそうである。暗黙知を絶対視して、「なぜ
そうなるのか」ということを一般化し応用することに重きを置かない。
行き着く先は、偏った「現場第一主義」である。
衆議院選挙を巡る論戦でも似たような主張のされ方が頻繁に
聞かれるので、是非今の時期に本書を読んで、いろいろと考えて
いただければと思う。
話は変わるが、100年に一度と言われる今回の経済金融危機は、
米国の「強欲資本主義」によってもたらされたという批判が強い。
それは否定しがたいが、「そうでないアメリカ」もある。そのことを
感じさせてくれる本をいくつか紹介したい。
○「いつか、すべての子供たちに
-「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと」
ウェンディ・コップ著 東方 雅美訳 2009年4月 英治出版
価格:1,680円(税込)
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4862760503
大学を卒業した優秀な学生が2年間、公立小学校で働くという
コンセプトのNPOを立ち上げ、インナーシティの教育問題に取り
組んできた若い女性の記録である。地位も経験もない大学4年生
の女の子が、自分の理想を実現していくという意味で、これも
アメリカンドリームの一形態である。また、企業経営者が高い報酬
をもらいすぎるという問題がある一方、彼らの慈善活動によって
彼女のような社会起業家が支えられているという側面もあるという
ことを教えてくれる。
この本は教育問題そのものよりも、NPOの経営問題について多く
語っている。だから、社会問題の解決にNPOがどのような効果を
上げたかという観点から読むと、若干失望するかも知れない。しかし、
民間人が教育界に身を投じたものの、改革に苦労している我が国の
状況と比較してみると参考になる点も多いと思う。
○「ナショナル・ストーリー・プロジェクト 1」新潮文庫 オ 9-11
ポール・オースター編 柴田 元幸訳 2008年12月 新潮社
価格:620円(税込)
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4102451110
○「ナショナル・ストーリー・プロジェクト 2」新潮文庫 オ 9-12
ポール・オースター編 柴田 元幸訳 2008年12月 新潮社
価格:620円(税込)
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4102451129
公共ラジオで報じられた全米から寄せられた実話を編集したアン
ソロジー。「動物」「家族」「戦争」「愛」といった章立てで180弱の物語
が並べられている。とても信じられないような話が多いが、良いとか
悪いという価値判断とは別に、アメリカの縮図というか多様性を映し
出すことに成功している。日本で同じようなプロジェクトを行っても、
できあがった作品がもたらす印象は、全く異なるものになっただろう。
原著が最初に出版されたのが、9.11の2日後だったというのも不思議
な巡り合わせである。
いわゆる「ニューヨーク3部作」で知られるポール・オースターが編者
であると知った瞬間から読んでみたくなるようなものだった。そして
裏切られることはなかった(人によって好みは異なるだろうが・・・)。
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遠藤幸彦(えんどう ゆきひこ)略歴
1957年神奈川生まれ。ワシントン大学経営大学院卒。証券アナリスト、
欧米の資本市場調査を経て、野村マネジメント・スクール主席研究員。
日経夕刊「十字路」コラム執筆中。
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[編集後記]
遠藤幸彦氏には25号、131号、212号に続いて4回目の執筆をお願い
した。日本経済の問題は人間の知恵や労働価値の相対的な軽視に
あるが、この30年間で大きく変ったようにも思う。シンクタンク、コンサル
ティング会社、SE会社などの経験で言えば、岡目八目の知恵にも金を
払う風土はできつつあると考える。(西脇隆)
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今日のコラム「読書の秋、読書週間」
読書の秋、読書週間(10/27-11/9)でもある。10月30日に神田神保町
を散策した。「第50回東京名物神田古本まつり」(10/27- 11/3)開催中
でそれなりの人通りだった。出版不況のなか、まだまだ捨てたものでも
ないかと。テレビやラジオ、さらには会話、講演などによる耳学問も重要
だが、新聞、雑誌、良書を読むことも必要。行間を読むことで深く考える
ことができるが、聞間では考える時間が足らず浅い考えとなるのかも
知れない。「百聞は一読一考に如かず」とも。
大学時代に教授からは毎日1時間は本を、会社の先輩からは年100冊
の本を読むようにと勧められた。幼児の成長のための絵本や学生の
勉強のための教科書だけでなく、社会人にも言動改善の成熟化や、
業務改善とイノベーションによる生産性アップのために、新聞と雑誌だけ
でなく古典やビジネス書さらには専門書などの熟読が求められている。
「松風や軒をめぐつて秋暮ぬ」芭蕉
(推薦書籍)
だから人は本を読む
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4492043462
バカにならない読書術 朝日新書 72
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4022731729
ちょっと本気な千夜千冊虎の巻-読書術免許皆伝
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4763007211
読書について 他2篇 岩波文庫 青 632-2
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4003363221
世の中がわかる読書術
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4492105379
橋をかける-子供時代の読書の思い出 文春文庫 特 1-1
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4167753812
心と響き合う読書案内 PHP新書 578
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=456970509X
勝てる読書 14歳の世渡り術
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4309616526
読書進化論-人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか
小学館101新書 1
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4098250012
READING HACKS!-読書ハック!
超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4492043195
行動科学が証明する子どもの成績を伸ばす1日10分読書
-子どもが本を好きになる、親のちょっとした工夫
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4569696481
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