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	   日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
	   第73号  2013/9/30
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	 編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局
	□ 目 次
	◆早稲田大学知的資本研究会との共催イベント開催について
	◆<特別寄稿>創造の経済時代のナレッジマネジメント その2
	◆『ナレッジ・マネジメント研究年報』第13号の投稿募集について
	————————————————–
	◆早稲田大学知的資本研究会との共催イベント開催について
	(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)
	 来る11月21日(木)と25日(月)の2回にわたり早稲田大学小野記念講堂に
	おきまして、以下の知的資本に関するイベントを開催することとなりました。
	詳細は次号のメルマガ記事にてお伝えいたしますので、ご期待ください。
	●「アジアにおける知的資本経営の現状と課題」
	日時 2013年11月21日(木)10時?18時
	会場 早稲田大学小野講堂(東京都新宿区西早稲田1-6-1)
	主催 早稲田大学知的資本研究会・日本ナレッジ・マネジメント学会
	協賛 株式会社ICMG 
	基調講演(予定)
	「21世紀のアジアが求める知的資本経営」
	 Leif Edviosson(President,New Club of Paris)
	特別講演(予定)
	「日本の企業文化の発信?クールジャパンの展開」
	 西山 圭太 氏(経済産業省 経済産業政策局審議官)
	他多数の講演を予定しております。
	●「21世紀のナレッジマネジメントを展望する」
	開催日時 2013年11月25日(月)9時30分?17時30分
	会場  早稲田大学小野講堂(東京都新宿区西早稲田1-6-1)
	主催  早稲田大学知的資本研究会・日本ナレッジ・マネジメント学会
	基調講演(予定)
	 Ahmed Bounfour(パリ南大学教授、New Club of Paris副会長)
	尚当日は4つのセッションと統括パネルを設ける予定です。
	◆<特別寄稿>創造の経済時代のナレッジマネジメント その2
	(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事 山崎秀夫)
	 知識創造理論には暗黙知と言うコンセプトがあります。そして暗黙知には二
	つの側面があるとされていました。一つは手の中の技(暗黙知の技術的側面)
	であり、もう一つはアイデア創造(暗黙知の認知的側面)です。そして我が国
	は大量生産と大量消費の時代には、現場主義に基づく手の中の技の活用に優れ
	ており、その改善を繰り返し世界に冠たる高品質の製品を作り上げました。当
	時一般的だった終身雇用制度などが作り上げた企業内の同質的なコミュニティ
	が「集合的暗黙知」の保管庫として働き、大量生産と大量消費を支える擦り合
	わせ型においては、日本はナンバーワンだと言われる程のレベルになっています。
	 しかし大量生産や大量消費の時代が終焉し、モノ作りがハードウエア主体か
	らソフトウエアやネットワークが作り出すサービス主体の時代に変化し始める
	と日本の強い暗黙知=手の技ではとても対応できなくなり始めています。サー
	ビスは生活者と共に協奏する経験型消費を生み出します。最早、如何に精巧な
	過剰品質のガラスの靴を作っても世界では通用しません。プリンスとのダンス
	や舞踏会の雰囲気を重視するシンデレラ型消費者にとっては使い捨てのガラス
	の靴で十分な訳です。
	 これがインターネット時代(スマート革命)時代の「モノ支配論理」から「
	サービス支配論理」へのシフトと言われている現象です。韓国のサムスン電子
	やLG電子はモノ作りのデジタル化に伴う「擦り合わせ型生産からモジュール
	部品型生産の移行過程」で日本メーカーを凌駕しました。モジュール部品で出
	来た、使い捨てのスマートフォンが売れる時代です。しかしそれは「モノ支配
	論理」の中での話です
	 このサービス主体のモノ作りをリードするのは米国のアップルやグーグルで
	あり、日本メーカーは追随出来ていないのが現状です。
	 サービス支配論理と呼ばれる新しい物作りでは、暗黙知の認知的側面(創造
	性の発揮)がこれまでの数十倍重視されます。暗黙知の認知的側面の研究に関
	して、米国では大手組織内で眠りこまされた従業員の潜在能力の発揮にグーグ
	ルや3M等が全力で取り組んでいます。しかし従来型の組織内の取り組みだけ
	では決定的に不十分であると考えるアップルやイーライリリーなどは、クラウ
	ドソーシングと呼ばれる組織の外の創造性の活用に焦点を当てています。また
	組織内の多様性活用を整える条件の一つが同性婚の許容と言った新たな組織文
	化の醸成です。社員の自己表現や組織外のプロシューマー(生産消費者)の自
	己表現を最大限引き出してハードウエア機器の上で花開くサービス作りに求め
	られる創造性の発揮に対処すると言うシナリオです。
	
	◆『ナレッジ・マネジメント研究年報』第13号の投稿募集について
	(『ナレッジ・マネジメント研究年報』 編集委員長 植木英雄)
	『ナレッジ・マネジメント研究年報』第13号の投稿(論文および研究ノート)
	を募集いたします。投稿規程と執筆要項(学会ホームページリンク先に掲載)
	に基づき、2013年10月31日(木)までに投稿原稿とメディアを学会事務局研究
	年報編集委員会宛てに送付してください。
	なお、投稿を希望される方は9月30日(月)までに投稿の意思と題名を編集委
	員長まで事前にメールでお知らせ願います。
	(編集計画の参考にさせていただきます。)
	投稿原稿は最近年の年次大会、研究部会等の発表者以外でも投稿できます。
	会員の皆さんの奮っての投稿をお待ちしております。
	「ナレッジ・マネジメント研究年報」投稿規定
	http://www.kmsj.org/news/nenpou_kitei.pdf
	「ナレッジ・マネジメント研究年報」執筆要項
	http://www.kmsj.org/news/nenpou_youkou.pdf
	連絡先:研究年報編集委員長 植木英雄 E-Mail: h-21ueki@tku.ac.jp
	送付先:日本ナレッジ・マネジメント学会事務局 研究年報編集委員会 宛
	〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-1-10田中ビル4階
	
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	<編集後記>
	メルマガの内容についてのご意見、ご感想及びメールアドレスの変更などは
	以下のアドレスにお願いします。           (編集長 松本 優)
	学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
	編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田 隆夫)
	問合先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
	TEL:03-3270-0020 E-Mail:kms@gc4.so-net.ne.jp

