No.40 2010年12月15日発行

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   日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
   第40号  2010/12/15
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 編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目 次
◆2011年学会年次大会の予告と発表者募集について
◆知の創造研究部会12月17日開催のご案内
◆第2回研究発表大会の写真付き詳細レポートその他を掲載しました
◆「知的資産経営国際ワークショップ」(12/1)の報告とお礼
◆編集長(松本おじさん)のうんちくコーナー

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◆2011年学会年次大会の予告と発表者募集について
 (日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)

★来年の年次大会は3月5日(土)、場所は法政大学市谷キャンパスに決定!
テーマは『イノベーションをひきおこすリーダーシップ』

2011年の年次大会は2011年3月5日(土) 9:30?に決定しました。 
場所は「法政大学市谷キャンパス」(JR、地下鉄とも市谷と飯田橋の間)
テーマは『イノベーションを引き起こすリーダーシップ』と決まりました。
現在のところ、特別講演には神戸大学の加護野忠雄教授が決まっています。
他にも講演者を目下交渉中です。ご期待下さい。
会員の皆様ぜひご参加いただきたく。今からスケジュール表にマークをお願いします。

★会員の皆様の研究発表(報告)を募集いたします!
会員の皆様(会員に限る)の積極的なご応募をお願いいたします。
下記の要項にしたがってKM学会事務局へお申し込み下さい。
 
【発表者募集要項】
テーマ:
会員名:              
会員番号:
所属:
連絡先住所:
電話番号:
E-Mail:
発表要旨(400字以内):

以上を記入の上
申込先 : KM学会事務局へメールで申し込みください。
     E-Mail kms@gc4.so-net.ne.jp
     TEL 03-3270-0020 (問合せ)
申込締切:2011年1月10日
決定通知は1月下旬にご本人に通知いたします。

 

◆知の創造研究部会12月17日開催のご案内
(知の創造研究部会長 植木英雄)

第13回研究会を下記の要領で行ないますので、ご参集願います。
今回の事例研究で取り上げる日本リファインは日本溶剤リサ
イクル工業会55社を代表する環境リサイクルの優良企業です。
今回は八代会員から同社幹部4名へのインタビュー調査結果
を交えて報告して頂きます。
また、同社の川瀬泰人社長からも同社の概要案内をして頂くと
同時に研究発表に対するコメント(知の創造とイノベーションに
関して)をして頂けることになりました。
環境リサイクル企業にける知の創造の実態と課題について参加
者の皆さんと質疑・討論で深めたいと思います。

報告者:八代英美氏 ?IMSコンサルティング・芝浦工業大学MOT
                         大学院非常勤講師
テーマ:「環境産業における知の創造― 日本リファインの事例―」 
コメンテータ:日本リファイン社長 川瀬泰人氏
司会: 植木英雄氏 東京経済大学教授 

会場: 大手町ビル533号室(東京経済大学葵友会オフィス)
    (地下鉄大手町駅ビル5階)
日時: 12月17日(金)夜6時15?8時30分(報告開始6:20?)
参加費:どなたも参加歓迎・無料(会場・資料の準備のため、
    参加を希望される方は部会長までご連絡願います。)

備考:レジュメ資料の他に『資源小国・日本を救うのはエコ
産業育成–日本リファインに学ぶ「もったいない」精神』(八代
稿雑誌論文)の提供、日本リファインのDVD視聴の特典付き。

皆様のご参加をお待ちしております。
連絡先:部会長 植木英雄

 

◆第2回研究発表大会の写真付き詳細レポートその他を掲載しました
(メルマガ編集長 松本 優)

先月号に載せるつもりが間に合いませんでしたがやっと出来ましたの
でホームページの方に掲載しました。
これは大変内容の濃かった研究発表大会の単なる写真記録ではなく、
発表ごとに概要やポイント、筆者の感想、たまにはうんちくネタ(雑学
や用語解説)等もちりばめ、これを見ればなんとなく当日参加したよう
な気分になれ(?)、得した感の残る不思議なレポートです(自画自賛??) 
どうぞご覧・ご一読下さい。

☆写真レポート
http://www.kmsj.org/archive/20100925photo.pdf

また、ホームページに以下の2件を掲載しました。

1.報告とお礼は38号でメルマガ掲載分に写真を追加して掲載しました。
2.発表要旨集は会員専用頁へ移しました。

☆報告とお礼
http://www.kmsj.org/archive/20100925report.pdf

☆発表要旨集(会員専用ページ)
http://www.kmsj.org/member/conf/20100925.pdf
※会員専用ページです。IDとPassにつきましては事務局までお問い合わせ下さい。

 

◆「知的資産経営国際ワークショップ」(12/1)の報告とお礼
(日本ナレッジマネジメント学会事務局)

先月号でご案内の当学会主宰の「知的資産経営国際ワークショップ」が
12月1日に早稲田の小野記念ホールで『知を活かす?創造とイノベーション
のための場と組織』をテーマに開催されました。
フランス、ドイツ、オランダ、ブラジル等からの講師も交えご案内のプロ
グラムそって有意義な発表や質疑が行なわれました。
ただ、ルンド大学のレイフ・エドヴィンソン教授が都合で来られずビデオ
出演すると言うハプニングもありました。

発表の概要としては、大別して?創造とイノベーションのための場と組織
関連で欧州と日本の事例(フューチャーセンターの状況等)と?ブラジル
と日本のイノベーションのための支援活動及び?知を活かす知的資産経営
関連の話とに分かれていました。
その中でも、日本の元気な中小企業ここにあり!と胸を張って発表された
「鍋屋バイテック会社」の丹羽 哲也氏の「見えざる資産を醸成する場の
構成-」という発表が内外の講師や会場から(大いに注目され、高い評価
で)絶賛の嵐でした。
参加者は英語のみの発表と言うことで尻込みをされたか? 53名でした。
写真や図も多く事例発表は結構分かりましたよ。今後はぜひ多数の皆様
の積極的ご参加をよろしくお願いいたします。
 
最後に、関係者の皆様、ご参加いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。
尚ホームページの方にこの報告とともに当日の写真も掲載しています。
併せてご覧下さい。

リンク先URL
http://www.kmsj.org/archive/20101201photo.pdf

 

◆編集長(松本おじさん)のうんちくコーナー

■データマイニングとテキストマイニングについてのうんちく(用語解説)
先月号で喜田昌樹先生の「ビジネス・データマイニング入門(白桃書房)」を
紹介させていただきました。その中でド素人の筆者でも読みやすく分かりや
すかった。どのくらい分かったか見てもらうため来月号のうんちくネタに
書こうと思っています。と書きました。余計なことを書いたと反省しつつ
(^_^;)書きます。(^_^)

◇データマイニングとは
★マイニングとは
マイニングとはもともとは鉱山等で「掘る、採掘する」と言う意味です。
先般救出劇で話題のチリの鉱山では銅のマイニングをしていたわけです。

★データマイニングとは
ではデータマイニングとは直訳するとデータを掘ることですがナレッジ・
マネジメント関連で言う企業人にとってのデータマイニングの定義は、
「データマイニングとは大量のデータの中から経営の意思決定や業務に役立
つお宝情報(隠れた重要な知識や知恵)を掘り出す(引き出す)ことで、ツール
(ソフト)や手法(使い方)もひっくるめて言います。」

◇データ分析とデーマイニングの違いは?
良く似た言葉にデータ分析がありますがどう違うのでしょうか?
★「データ分析のほうが広い意味で使われていて、データ分析の中にデータ
マイニングが1つの手法としてあると言う関係です。」
例えば理科(化学)の実験でのデータ分析や最近も話題になった宇宙から
「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中身のデータ分析なんていうように
データ分析はものすごく広い範囲で使われています。
一方データマイニングは企業や団体におけるコンピュータ処理のやり方の中
の1つの手法と言う位置づけです。
同じコンピュータの世界でのデータ分析もデータマイニングより広い概念です。
統計手法を使ったデータ分析などもありますからね。

◇テキストマイニングとは
データマイニングの親戚か兄弟みたいな関係にテキストマイニングがあります。
テキストマイニングの定義は喜田先生によるとまだ確立されてないとのこと
ですが、筆者が元祖テキストマイニングと思うGoogleでの検索も加味すると
★1.テキストマイニング(text mining)は、テキストを対象としたデータマ
イニングのことである。(*筆者はこの表現にちょっと違和感を感じます後述)、
通常の文章からなるデータを単語や文節で区切り、それらの出現の頻度や共出
現の相関、出現傾向、時系列などを解析することで有用な情報を取り出す、テ
キストデータの分析方法である。
テキストマイニングの対象としては、顧客からのアンケートの回答やコールセ
ンターに寄せられる質問や意見、電子掲示板やメーリングリストに蓄積された
テキストデータなどがある。(出典:ウイキぺディア)
★2.テキストマイニングとは:定型化されていない文章の集まりを自然言語解
析の手法を使って単語やフレーズに分割し、それらの出現頻度や相関関係を分
析して有用な情報を抽出する手法やシステム。(別の定義)

◇データマイニングとテキストマイニングの違い
★根本的な違いはデータマイニングが数値データを分析する(数値データしか
取り扱えない)のに対しテキストマイニングは文字通りテキストデータを分析
するところが違う。
例えばアンケートなどとった時にYes、No、や該当項目に○をつけたりチェック
した部分は数値データとしてデータマイニングで分析できるが自由記述の部分
はテキストデータでありデータマイニングには適さない。
このテキストデータの塊の中から有益な情報を得ようというのがテキストマイ
ニングである。
★テキストマイニングは、言葉的にはデータマイニングと似ているが、その効
果は異なる。データマイニングが顧客個人の購買傾向(性別、年齢、、収入、
地域、季節、価格…)を分析するなどの目的で行われるのに対し、テキストマ
イニングは顧客個人の特性よりも提供側の状態を把握する面において威力を発
揮する。例えば商品の評価や顧客サービスの問題点などを把握することができる。

●この自由記述の部分を人間が判断して何パターン化に分類し数値化して入力
し、データマイニング(ソフトで)分析するケースもある(データマイニングの
ソフトの会社の人は、データマイニングの延長として捕らえこのやり方を進め
ている)がそれでは生の声が聞けない。(クレーム情報やこういう点が好き、
嫌いと言うようなデータはあらかじめ想定できないし、自由記述を入力時に
品質に対するクレーム(→1)、操作に対するクレーム(→2)、価格に対するクレ
ーム(→3)等のように大きく丸めたらお宝情報ではなくなる)

●経営や業務に役立つお宝情報を探し出すと言う目的は一緒でもデータマイニ
ングが数値データから、テキストマイニングがテキストデータから採取するの
で両者は互角だと思うのです。だから例えるとマイニング家のデータ君(兄)と
テキストちゃん(妹)と言う性格の違う兄妹と言う関係が適切だと思うのですが
…。いかが?
これは先に出た定義で、「テキストマイニングは、テキストを対象としたデー
タマイニングのことである」と言うとデータマイニングが上でテキストマイニ
ングは下という響きがあって実態を表してない、違和感があると言うのが素人
筆者の感想です。

●同じお宝の「金」を採るのに鉱山で採掘するのと川で砂金を採るのとの違い
みたいなものです。だから取る道具(ソフトや手法)も全く違うのですね。

●元祖テキストマイニングの一番身近でシンプルプルなソフトの例はGoogleの
検索エンジンですね。これでも検索者の能力しだいで良いお宝が見つけられま
すが、テキストマイニングのソフトは誰がやってもほぼ同じ結果が出るように
もっと深掘りしてくれています。ただまだまだ改善の余地もあり発展途上のよ
うですが、今後が期待されます。
少量のテキストデータならデータウエアハウスなと作らなくても気軽にパソコ
ンでもテキストマイニングできるが、大量のテキストデータをマイニングする
ときは処理スピードに課題がありそうですね。(近い将来,クラウドを使って
雲の中の高性能のコンピュータに計算を頼むとうまくいくかも)

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